雨の当たらないベランダで家庭菜園をしていると、乾燥を好む虫たちがいつの間にか寄ってくることがあります。
「ハダニ」や「アブラムシ」はメジャーな害虫ですが、一度やってくると猛烈なスピードで増え続け、作物を弱らせます。
今回はそんな虫たちを一網打尽にしたい方のために、私が普段作っているオーガニック殺虫剤の作り方を紹介します。
家にあるもので簡単に作れますので、是非試してみてください。
【この記事で分かること】
①手作り殺虫剤の作り方
②殺虫剤の効果
③駆除の手順
Contents
1.手作り殺虫剤の作り方
【材料】
・水 400ml
・鷹の爪 2本
・片栗粉 大さじ1杯
・水 大さじ2杯(片栗粉溶き用)
・焼酎 2cc
・酢 2cc
①「水」と「鷹の爪」をお鍋に入れ沸騰させ、さらに5分ほど煮込みます。
②「水溶き片栗粉」を回し入れ、とろみが付いたところで火を止め粗熱を取ります。
③粗熱が取れたら「焼酎」と「酢」を入れて完成です。
霧吹きに入れて使用しますが、粘度が強いため霧状には出てきません。
ハケで塗る形の方が使いやすいかもしれません。
2.手作り殺虫剤の効果
この殺虫剤は、デンプンを主成分とした市販の殺虫剤である「粘着くん液剤」から発想を得たものです。片栗粉のデンプンが固まることで虫の気門を封鎖し、呼吸できなくして駆除します。
気門封鎖による駆除は農薬耐性の付いた虫にも効果がありますので、おすすめの方法です。
(我が家のベランダ菜園では竹酢液が利きにくくなっていました。)
また、「とうがらし」「焼酎」「酢」などには虫除けの効果があります。
駆除した後に新たな虫がつきにくくなります。
3.駆除の手順
先ほどの手作り殺虫剤をそのままかけても良いのですが、より確実に数を減らすには事前にできる限り取り除いておくことをお勧めします。
まずは、マスキングテープ等で目立つ虫を取り除くか水をはったバケツなどに鉢を傾けて葉を浸け、バシャバシャと洗い流します。(路地植えならホースの水圧で)
水を使用した場合は一度乾燥させ、そのあとに手作り殺虫剤をスプレーで散布もしくはハケで塗布します。
この時、塗り忘れの無いように気をつけてください。しっかり液に覆われないと気門を塞ぐことができません。
数時間後には虫たちが動かなくなるのが分かると思います。
後日葉水(葉の表裏に水をかける)で洗い落してください。
【注意するポイント】
この殺虫剤は卵には効きません。残った卵から新たに生まれてきた虫を駆除するため、5~7日置きに散布してください。
殺虫剤を使用しない日は葉水(葉の表裏に水をかける)を行っておくと、繁殖を抑えることができます。
まとめ
一度虫が発生すると、周りの作物をどんどん浸食していくので嫌になりますよね。
特に葉野菜は葉に虫が付いてしまうと水分量が少なくなって味も落ちてしまいます。
今回ご紹介した手作り殺虫剤は作物の味に影響しにくく、益虫(てんとう虫など)を殺してしまう心配もありません。
他サイトでは牛乳やコーヒーを使用した殺虫剤も紹介されていますが、ベランダでは匂いが気になります。
確実に仕留めたいので市販のものを購入するという方が多いかもしれませんが、少量で値が張るのでコスパが悪いという問題があります。
市販の薬剤購入を検討されている方、よかったら購入の前に一度試してみてくださいね。
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