DIYに使える!安くて使いやすい木材比較

DIY 木材 DIY

DIYでインテリアを作りたい!でも材料を集めると買うよりも高くなってしまった…。
そんな経験をしたことはありませんか?

木材は種類によっては高価なため、材料費がかさんでしまう事も少なくありません。

今回はそういったお悩みを抱える方のために、
「安い」「扱いやすい」「簡単に手に入る」木材をまとめてみました。

それぞれ特徴がありますので、特徴比較も一緒に行っていきます。

【この記事で分かること】
①安い木材6種類
②それぞれの長所・短所
木材別おすすめDIY

Contents

1.合板(ベニヤ板)


木芸社 【正規品】ベニヤ板 普通合板 JAS F合板 600×450mm

3枚以上の薄い板を重ねて接着したものを指します。
木目の向きが互い違いになるように重ねられており、反りが少なく強度があります

ちなみに、よく耳にする「ベニヤ板」(英語:Veneer)は本来、薄く加工した一枚板を指します。日本ではベニヤ合板を「ベニヤ板」と呼ぶ人が多く、合板と同義とされています。

合板には様々な種類の木が使われますが、安価で代表的なものは次の二つです。

・ラワン合板
・シナ合板

【長所】
*反りが少ない
*折れやすい方向が無く強度がある
*節を避けて作られている事が多く切りやすい
*小さな板から大きな板までサイズ展開が幅広い

【短所】
*接着剤が溶ける為屋外には不向き
*接着剤が湿気を通さない(水分を含む物と相性が悪い)

【おすすめDIY】

主に屋内の「棚」や「収納BOX」を作るのにおすすめです。
また、反りが少ないという特徴から、釘を使わずに作る「組み木」にも使いやすい素材です。

シナ合板に水性塗料を塗った組み木のスツール(自作)

逆にあまりおすすめしないのは、「ダイニングテーブル」などの大きな机です。
合板は厚みが無い物が多く、大きな面で使うとしなります。もし使うなら裏面を角材で補強すると良いでしょう。

2.SPF材


川島材木店 SPF ツーバイフォー ツーバイ材 3.8cmx8.7cmx233cm

SPF材は針葉樹林を切り出した木材を指します。
S:スプルース(トウヒ)、P:パイン(マツ)、F:ファー(モミの木)の頭文字を取って「SPF」と呼ばれます。

似た性質を持つ木を便宜上まとめて呼んでいますが、様々な針葉樹が混在しているため、見た目に違いが出ないよう一度にまとめて購入がおすすめです。

柔らかく、加工しやすく、着色しやすいです。
DIYでよく使用される1×4材(ワンバイフォー材)や2×4材(ツーバイフォー材)の規格にも加工されています。

【長所】
*柔らかく、切りやすい
*塗料が発色しやすい
*自然な木目が見栄えする

【短所】
*反りやねじれが出る場合がある
*節があるなど加工しやすさにムラがある
*ヤニ(べたべたした樹液)が出やすい
*水を含みやすく湿気に弱いため屋外には不向き

ちなみに…

短所として屋外には不向きと記載しましたが、
SPF ACQ材(高耐久防腐注入材)という緑がかった塗料が塗布されているものは、腐りにくいため屋外でも使用可能です。
ただし、苔が生えたような緑色なので塗装が必要です。

【おすすめDIY】

「大きな棚」「ローテーブル 」「壁に突っ張る」「ベンチソファー」などがおすすめです。

薄くすると反りやすいため、1×4材以上の厚みで作る事が多いです。
そのため小さなものは作りにくく、大きめの家具類に向いています。

水性ステイン塗装のローテーブル
ブライワックスで塗装した壁掛けテレビ用の柱

ただし、柔らかく時間が経つと反りやすいため、こちらも添木無しで「ダイニングテーブル」を作ることはおすすめしません。

3.集成材


パイン集成材 【4色×150サイズから選べる】 25×500×500mm 無塗装 カット対応 DIY 棚 テーブル 木材 板 BRIWAX ブライワックス

小さめの木材をしっかり乾燥させて接着した木材です。
フローリングのようなつぎはぎ模様が特徴。
SPF材に比べて反りにくく、強度があります。白っぽいため塗料の発色も良いです。

安価で代表的なものは「パイン集成材」です。

【長所】
*反りが少ない
*集成材に加工することで強度が増す
*着色しやすい
*品質の違いが少ない

【短所】
*継ぎ目が目立つ
*接着剤を使用しているため屋外には不向き

【おすすめDIY】

「テーブル」「カウンター」「テレビ台」などの強度を必要とするものに向いています。
ホームセンターでテーブルの天板にできる丁度良いサイズが販売されていますよ。
下は販売されているのもですが、DIYすれば売り物よりリーズナブル!


SEMI-HG 集成無垢材 センターテーブル ローテーブル 100×50 アカシア 天然木 一人暮らし HG-VT-7250

不向きなものは特にありませんが、屋外には向きません。

4.MDF材(中質繊維板)


MDF 『2.5×600×900mm』 3枚セット

細かく砕いた木材を接着材と混ぜて圧縮したもの。木というよりはコルクやダンボールのような見た目をしています。
MDFはMedium Density Fiberboardの頭文字を取った呼び方です。
つるっとした触り心地で磨きの必要はほとんどありません。
ホームセンターの他にダイソーでも見かけましたよ。

【長所】
*木目が無いため反りにくい
*模様の当たり外れが無い
*節が無く加工しやすい

【短所】
*ネジ・釘が効きにくい
*木の風合いが出しにくい
*水に弱い

【おすすめDIY】

「棚板」「ディスプレイ用の台」「スピーカー」など、そのままの色味で使うものを作るのがおすすめです。
なぜ塗装しないかというと、MDF材は水分を吸収しやすいからです。吸水率を下げる塗料を事前に塗ってから塗装しないと、ムラが出たり膨張したりします。

向かないものは重いものを乗せる家具です。
実家の本棚に付いている棚板がMDF材で、中心部が重さに負けて沈んでしまいました。

重さに耐えきれず沈み込んでいます

5.OSB合板(OSBボード)


構造用OSB合板 9mm 3尺×6尺 1枚入り

木を荒く削ったものを圧縮した板で作った合板です。
Oriented Strand Bordの頭文字を取ってOSBと呼ばれます。
一度細かくしたものを張り合わせる点がMDF材に似ていますが、繊維を残したまま合板として作りかえているため、強度があります。
おしゃれな服屋さんのディスプレイで見かけたことがあるのではないでしょうか。

【長所】
*節が無く加工がしやすい
*どの部分も強度が一定
*繊維の方向が一方向でないため強度がある
*塗装しなくても味のある見た目
*断熱性・気密性・防虫性が高い

【短所】
*接着剤が塗料を弾きやすい
*水分に弱い

【おすすめDIY】

「棚板」「ディスプレイ用の台」「スピーカー」など、基本的にはMDF材と同じです。
ただし、MDF材より強度があり釘・ネジも効きますので、壁面を一面OSB合板にして工具や自転車などをディスプレイしているような方もおられます。

6.ファルカタ材


コーナン オリジナル ファルカタ材 約250×13×910mm

ファルカタ材に馴染みが無い方が多いと思います。しかし、DIY初心者には一番おすすめしたい「軽くて」「切りやすい」木材です。

東南アジアに生息する豆科の木で、見た目や性質は桐によく似ています。

【長所】
*軽い
*切りやすい(カッターでも切れる)
*白く綺麗な木目

【短所】
*木目が荒め
*色が入りにくい

【おすすめDIY】

「飾り棚」「調味料棚」「壁に固定する棚」などの小さめの家具類や、贈答品を入れる「木箱」などに使われることが多いです。

ブライワックスで塗装した調味料棚
壁掛け棚
まとめ

上質な木材を使ったこだわりの作品も素敵ですが、買うより安価におしゃれなインテリアを楽しめると夢が広がりますよね。

今回は、DIY初心者さんにも扱いやすくリーズナブルな木材を紹介しました。
どの木材もホームセンターやネットショップで簡単に手に入るので是非DIYに挑戦してみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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